「大人の鼻血」は危険? 高血圧、肝臓病、心臓血管の障害などの可能性も… 実は見逃せない「病気のサイン」

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左右の鼻を隔てる仕切りの部位を鼻中隔といいます。外鼻という鼻の天井を支える衝立のような役割をしています。この鼻中隔という板は、外鼻が成長する過程で上下に不均衡が生じて歪むため鼻中隔には弯曲が生じます。

鼻中隔弯曲症の原因にはこのような先天性の歪みと外傷による後天性の歪みがあります。鼻中隔は骨と軟骨で構成されており、外傷を除けば身体の発育段階で軟骨の成長が骨よりも早いために骨に挟まれた軟骨に力学的な歪みを生じることが先天性の鼻中隔弯曲が生じる主な原因です。

鼻中隔弯曲部位は軟骨部、骨部とその両方があります。症状がなく、鼻内に病的な影響を及ばさないものは、単なる鼻中隔の生理的な弯曲であって疾患ではありません。

生理的な弯曲であれば人の鼻中隔は生まれつき多少とも曲がっているのが自然で、鼻中隔の弯曲は成長とともにさらに顕著となるため、程度に差はあるにしても成人では約80~90%に認められます。

小児は大人にくらべ弯曲の度合いは少ないため、小児で鼻中隔の弯曲が問題となることはまれです。ほとんどの成人には鼻中隔の弯曲がありますが、鼻閉などの症状があるのは約10%です。

鼻中隔の弯曲がひどく、さらに鼻閉などの症状を伴う場合を鼻中隔弯曲症と呼びます。症状が強く日常生活に支障を来している場合は、治療が必要ですので、鼻血をよく出す人で、鼻がつまる、口呼吸である、いびきをよくかくという方は、お近くの耳鼻科に、鼻中隔が曲がっていないか相談されるのがよいと思います。

子どもの鼻血の原因は?

子どもの場合は、大人の場合と、少し様相が違う場合があります。子どもの鼻血は、鼻中隔のキーゼルバッハ部位(鼻の入り口近くにある、非常に薄い粘膜の下に、毛細血管が集まっている箇所)から出血している場合がほとんどです。鼻中隔は、左右の鼻の穴を入り口からのどの奥まで隔てている壁で、粘膜に覆われています。

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