DeNAはグリーより先行している DeNA海外戦略子会社CFOに聞く
--そうすると、行政の規制は海外展開を行ううえで、それほどハードルにならないのか。
これは大丈夫、と見解を言える立場にはないが、法律ギリギリのラインにとどめることはない。アメリカは50州すべて法律が違うし、イギリス、カナダ、オーストラリアもまたすべて法律が違う。日本の6社協議会(NHN Japan、グリー、サイバーエージェント、DeNA、ドワンゴ、ミクシィが所属)で議論している未成年の高額利用防止やレアカードのトレーディング、ガチャの表示などに関して、国ごとに吟味しながら進めている。
6社協議の内容以外に、内部での取り組みについても、世界で勝っていくインターネット企業として率先して取り組んでいる。
--10年11月にngmocoを買収してから約1年半。まずはどのようなことに取り組んだのか。
1つは、DeNAのプラットフォームチームが11年7月開始にこぎ着けた、グローバル版モバゲーの作成に取りかかったこと。もう1つが、既存のngmocoの社員が、DeNAのソーシャルゲームのゲームシステムを注入されたゲームの開発を始めたことだ。
後者については、現在グーグルプレイ上で提供している50タイトルのうち、内製が10タイトルを占めているという形で成果が出ている。
--今年2月にngmocoがリストラを行ったとの報道が出たが、オペレーションに問題はないのか。
リストラ、人員整理という報道については誤解されている。ngmoco買収の前にも海外には2社子会社が存在し、その後チリ、オランダ、スウェーデン、イギリスと買収を進め、ngmocoは全6社を傘下に収めるグループの中核会社となった。そうなったとき、各社の役割分担を行う必要が出てきた。
たとえばオランダの会社はクリエーティブ力があり、スウェーデンの会社は賃金が高いけどもハイクオリティのゲームを作れるからそれを作ってもらおうというふうに。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら