DeNAはグリーより先行している DeNA海外戦略子会社CFOに聞く
--「Rage of Bahamut」がヒットした要因は。
いろいろあるが、グラフィックが優れているという点が挙げられる。また、日本で、はやっているカードバトル型のゲームがアメリカ人にとって新鮮だったということもあるだろう。当初、カードの収集に関心が高い日本人と違い、アメリカではカードバトルははやらないと思われていたが、実際そうではなかった。
マーケティングサポートの面もある。どういうネット広告を打てば、どういうユーザーが獲得できるかなど、事細かく分析したことが奏功した。
「Rage of Bahamut」のヒットを受け、日本のモバゲーで成功しているゲームアプリ開発会社(SAP=ソーシャル・アプリケーション・プロバイダ)もエキサイトしている。彼らのゲームは、今年の夏にこちらに流れてくる。
今は内製ゲームで試行錯誤してきたシステムがこういう風にやればいけるという確信が生まれている状態だ。それを他のゲームに埋め込むという好循環のストラクチャーができてきた。会社としてはすごく雰囲気がいい。
--日本ではコンプガチャ規制が始まるが、海外で出しているタイトルの中身はどのようなものになるか。
英語に翻訳している以外、基本的に日本のものと中身は変わらない。コンプガチャに関しては、日本と同様、ユーザーに安全かつ楽しいゲーム環境を提供することがいちばん大事という考えのもと取り組んでいる。
特に日本で射幸心をあおるとして問題視されているカードバトルゲームというジャンルに関しては、海外に出していく際、どのような法規制があるか慎重に調べている。
ただ、「Rage of Bahamut」にはそもそもコンプガチャは入ってないし、日本の基準で考えても問題ないものを今、海外で出しているという認識だ。
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