「10代の頃と顔が違う」 高梨沙羅選手が銅メダル獲得も、"見た目"ばかりが話題のワケ…人はなぜ「女性アスリートの容姿」をジャッジしたがる?
高梨選手は、北京五輪の混合団体でスーツ規定違反により失格となった後、「一歩も外に出られないほど」のショックを受けた。引退も考えたという。
4年後の本大会では銅メダルを獲得したが、個人戦では表彰台に立つことは叶わず、「メダルを取れる実力ではないのはわかっている」と複雑な心境を吐露した。
誹謗中傷は、アスリートの競技パフォーマンスに直結する。実力が拮抗している選手同士では、メンタルが勝敗を決める。誹謗中傷が「競技外で勝敗を握るツール」と化している。
女性アスリート特有の問題
女性アスリートは、「美しさ」と「強さ」の両立を求められているのが現状だ。メディアの「美人アスリート」報道や選手の性的撮影被害など、見た目への過剰な反応が競技そのものを歪めている。
「見た目」は確かに重要である。先述したように、第一印象は0.1秒で決まり、人生を左右するからだ。だからこそ科学的に理解し、適切に活用すべきだ。プロのメイク技術で約3割の魅力向上が可能なら、それは立派な「戦略」である。
しかし、他者の外見を一方的に評価し、攻撃する権利は、誰にもない。高梨選手は整形したのか? その答えは、本人以外にはわからない。そして、どちらでも他人には関係のないことだし、本人の自由だ。
オリンピックのために彼らが努力してきた4年間に「見た目」は関係ない。求められているのは、多様性を認め、実力を正当に評価する社会だ。画面の向こうに生身の人間がいることを忘れるべきではないだろう。
1. 宮本文幸 (2025)『見た目の戦略vol.1: 人生を変える30の事実と対策』. Amazon KDP.
Jones, A. L. & R. S. S. Kramer (2016) Facial cosmetics and attractiveness: Comparing the effect sizes of professionally-applied cosmetics and identity, PLoS ONE, 11(10), e0164218.
5. Crockett, M. J. (2017). Moral outrage in the digital age. Nature Human Behaviour, 1(11), 769-771.
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