「キハ80系」、全国に特急網を広げた気動車の記憶 国鉄非電化路線を駆けた「地方幹線の看板列車」
キハ82系の投入によって全国に登場した特急列車のうち、筆者が記憶に残る列車、そして特筆すべき列車を見てみよう。
北海道初の特急は、キハ82系によって函館―旭川・釧路間を結んだ「おおぞら」だった。その後「おおとり」「北斗」「北海」など、キハ82系による特急が勢ぞろいした。
北海道を駆けたキハ82系特急
1972年に運行を開始した「オホーツク」は珍しいカタカナ名の特急で、ロシア語由来の愛称名として話題になった。「北海」は函館本線山線を経由する唯一の特急で、C62形蒸気機関車が重連で牽引する急行「ニセコ」と共にいくつもの峠を越えた。
筆者は1976年に、ある週刊誌の企画で釧路―函館間を走る「おおぞら」の食堂車キシ80形を同乗取材した。太平洋を望み、狩勝峠の車窓を見ながらの食堂車の旅は、峠越えのエンジン音とも相まって思い出深い。
1965年3月のダイヤ改正では、大阪のターミナルの1つである天王寺から阪和線、紀勢本線、関西本線を経て名古屋に至るロングラン運転の特急「くろしお」が登場した。この列車はキハ82系によって運行を開始したが、特筆されるのは1972年以降、「はつかり」でデビューしたブルドッグことキハ81形が先頭に立っていたことだ。


















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