「昭和の鉄道」函館の街で堪能できる国鉄の面影旅 キハ40やブルートレイン「北斗星」、貨車を再利用
客側スペースは一部継ぎ足ししているが、キッチン側は車掌室だった部分らしい。丈夫なので、今まで特に修復などはしていないそうだ。
メニュー表もおもしろい。「急行ラーメン」「特急ラーメン」などと表記されているが、これは麺の量の違いで、それぞれ1.5玉、2玉となる。私はいつもなら醤油味だが、今日は「普通ラーメン」1玉(塩)にした。ちゃんとラーメンがおいしいところが、通っている理由でもある。
この日は函館駅で駅弁を買って、道南いさりび鉄道で茂辺地駅に移動。駅から歩いて5分の北斗星スクエアにある「寝台特急 北斗星」に宿泊する。これが3つめの昭和である。
寝台列車がホテルに
「寝台特急 北斗星」は2両編成の宿泊施設。人は常駐しておらず無人なので、自分でチェックインして鍵を開け、宿泊する。
1両めはロビーカーやシャワールームが設置された車両で、ソロの個室もあるが、こちらはロッカーとして使用。2両めが寝るための車両で、開放B寝台をセミコンパートメントに改造してある。開放寝台ごとに入り口に扉と鍵が付いていて、個室のようになっているから安心だ。
近くにはコンビニも何もないから、食べ物、飲み物は自分で準備していかないとならない。ある意味、通常の寝台特急に乗る際と同様なので、そこはまったく苦にならない。
シャワールームや洗面台は車内のものが使えるし、アメニティやタオルも用意されている。不便だったのは、トイレが外にあることくらい。夜は真っ暗だから、明かりを持っていかないと足元が危ないので注意しよう。
動いている車両ではなくても、寝台列車に寝泊まりできるのは、やはり楽しい。寝台列車に乗って、景色を見ながら飲み食いするのはかつてと同じ体験だし、ロビーカーも懐かしい。用もないのにハシゴを出して2階のベッドに上がってみたりもした。
寝台列車が楽しく感じるのは、乗った思い出が反芻されるからだろうな、と考えていたが、置かれている「思い出ノート」には、寝台列車を知らない子どもたちが楽しんでいる様子が書かれていた。昭和は、今の子どもたちにも刺さるのだ。むしろ新鮮に感じるのかもしれない。若者に昭和がブームなのも納得がいく。
チェックアウトしてからは函館市内に戻り、ラッキーピエロで朝食を食べ、ハセガワストアの「やきとり弁当」を買って秋田の「小坂鉄道レールパーク」へと向かう。今日は「ブルートレインあけぼの」に宿泊する。
「昭和は遠くなりにけり」、というフレーズを思い出したが、昭和はまだまだ手の届くところにある、と感じた旅だった。


















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