「昭和の鉄道」函館の街で堪能できる国鉄の面影旅 キハ40やブルートレイン「北斗星」、貨車を再利用

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最初の昭和との出会いは、宿泊したホテル「JRイン函館」にて。まず入り口を入るとロビーとフロントがある。しかしフロントまで行くのに、なんと20分ほどかかった。入り口からフロントまでの距離が1kmくらいある、というわけではない。入り口に、“鉄っちゃんホイホイ”が仕掛けられているのだ。

鉄っちゃんホイホイのロビー(筆者撮影)

“鉄っちゃんホイホイ”とは懐かしいヘッドマークがずらりと並ぶ場所。つい撮影会を開始してしまい、時間がかかったのだ。ちなみに入り口からフロントまでは、15mほどである。夜はライトアップされるので、より一層、夜行列車の雰囲気が出る。

さらにロビーのソファーの隣には、キハ40のボックス席と函館の駅名標も設置され、写真スポットとなっていた。当然そこでも足止めされ、チェックインしたのは建物に入ってから30分後であった。

よく見ると、床にはレールが埋め込まれたようなデザインもあり、エレベーターのある奥まで続いている。その先には国鉄DE10形ディーゼル機関車のイラストがあった。

「キハ40トレインルーム」(筆者撮影)

こちらのホテルには「キハ40トレインルーム」という特別室がある。名前の通り、国鉄時代から活躍してきた「キハ40形気動車」の鉄道部品が部屋の各所に使われた部屋で、なんとキハ40形の運転台そのものが部屋の中に設置されている。宿泊客は、モニターで列車走行動画を見ながら、自由に運転体験をすることができるのだ。

部屋の中に運転台があった

車両番号票が貼られたドアを開けると、ベッドの向こうにキハ40のボックス席があった。窓からは現役で走るキハ40が見える。ここに座っているだけで長い時間を過ごせそうだ。さらに壁には駅名標やサボ、ハンガーラックには吊り革、扇風機がオブジェとして置かれ、ゴミ箱も車内で実際に使われているゴミ箱が設置されている。そして運転台は部屋の奥にあった。

キハ40運転台(筆者撮影)

「この運転台は五稜郭車両所にあった訓練用のものです。訓練といっても運転士ではなく、整備する時に研修ができるよう、本物のキハ40から運転台の部分だけ切り取られました。五稜郭車両所は2023年3月に廃所となりまして、2022の年の10月に、こちらのトレインルームができました」

そう話してくれたのは、「JRイン函館」支配人(当時)の宮川岳三さん。

「当初は1階ロビーで展示しませんか、と言われたのですが、せっかくなら部屋を作ったほうがおもしろいなと思いました。おかげでこの部屋は、大変評判をいただいています」

特典の携帯時刻表と宿泊証明書(筆者撮影)

宿泊者には、特典として、運転士が使用する携帯時刻表、宿泊証明書がもらえる。この携帯時刻表を目の前に立て、運転体験ができるというわけだ。さらに実際に運転士が着用している制服・制帽を着用した記念写真をロビーで撮影できる。運転台のあるトレインルームホテルは最近増えつつあるが、ここまで本物が揃った鉄道部品がずらりと並ぶ部屋はなかなかないのではなかろうか。

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