「まあまあ幸せ」が長く続く心と体のメソッド6つ――人気産婦人科医・高尾美穂さんが教える「老いの変化」を穏やかに乗り切る知恵

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原因は、骨盤底筋の衰え。この筋肉は骨盤の下のほうにあって、尿道や腟、肛門を支える役割を担っています。ここが弱くなるのです。

いちばんの問題は、尿漏れが心配で出歩きたくなくなること。外出しないと活動量が減り筋肉量は減っていき、骨盤底筋の働きもさらに低下するという悪循環に陥ります。

セルフケアは、腟や肛門の周りをギュッと引き締めるトレーニングをすること。さらに、骨盤につながっているお尻、太もも、おなかの3カ所の筋肉を動かして鍛えることも大事です。

こうした体操を、例えば、寝る前に必ずやると決めて習慣にすると効果抜群です。

尿取りパッドをして、1日何回漏れるのか、1回に漏れる量はどれくらいなのかを自分なりに把握してみましょう。そして、引き締めトレーニングを3カ月くらい続けてみて、尿漏れの回数や量が減っていたら、体操の効果があったということになります。

長生きできる時代だからこそ、尿漏れの心配なく、お出かけや旅行を楽しみたいものですね。

乾燥対策はとる栄養素の工夫から

髪と爪の乾燥は血行と食事で改善

髪や爪のパサつきやカサつきも、加齢とともに感じるようになることです。髪も爪もそれ自体には血や神経が通っていない組織ですが、根元の部分(髪は毛根、爪は爪母)が細胞分裂を繰り返すことで、髪や爪が伸びていきます。

根元にタンパク質などの栄養が行きわたっていると、髪も爪も健康でいられるのですが、その機能が衰えていきます。

毛根は、シャンプーなどのついでに頭皮全体をマッサージして血流を促しましょう。爪も同様に、爪母とその周辺をマッサージすれば、血行がよくなり指先全体がきれいになります。

「サプリメントはないの?」と聞かれることがあります。

例えば、髪や爪の根元にある皮膚に弾力や潤いを届けてくれるコラーゲンをサプリメントで取っても、現時点では定着するとはいいきれません。それよりも普段の食事で、タンパク質やビタミン、ミネラルなど、皮膚の組織を丈夫にする栄養素が不足しないようにすることが大事です。

つまりは、髪や爪のケアに気を配ることが、全身の健康にもつながるわけです。

健康状態と気圧は関係ない?

梅雨時など、雨が続く季節になると「頭が重い、膝や腰がしくしく痛む」と訴える人が多くなります。

「低気圧や湿度が高いせいだから無理もない」と思われがちですが、実は、私たちの健康状態と低気圧や湿度との因果関係は、必ずしも「ある」とはいえないのです。

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