【君たちは戦後初めて銃をとる世代になるかもしれない】丹羽宇一郎氏がZ世代に託した最後のメッセージ

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大人が始めた戦争を戦うのは誰か、君たちはどのような選択をするのか(撮影:今井康一)
2025年12月24日、伊藤忠商事の元社長で、中国大使も務めた丹羽宇一郎氏が老衰のため逝去しました。丹羽氏は、日本が二度と戦争をしないために「戦争に近づいてはいけない」というメッセージを届け続けてきました。丹羽氏の魂の言葉を込めた新刊『Z世代は戦後初めて銃をとる世代になるかもしれない』の校了直後に、その訃報に触れ、刊行を誰よりも望んでいた丹羽氏に手渡すことができなかったことが残念でなりません。「平和はバラ色の世界では決してない。むしろ、戦争よりも不愉快なことを我慢しなければならない」と熱く語られていた丹羽氏が忘れられません。丹羽氏が新刊の中で若い人に託したメッセージを多くの人に届けたく、ここに掲載します。

戦争を望む人類はいない

人類が生存する限り戦争が姿を消すことはない――。この絶望的な状況が過去から現在まで、そして現在から未来に向かっても疑いなく、永遠に続くことは歴史の語るところです。

Z世代は戦後初めて銃をとる世代になるかもしれない
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平和を望まない人はいません。しかし平和は、砂漠の蜃気楼(しんきろう)のようにぼんやりと姿を現してはすぐに消えてしまいます。

パレスチナを見ても、ウクライナを見ても、その惨状に心を痛めない人はいません。誰もが戦争などすぐにやめればいいのにと思うはずです。にもかかわらず、戦争は終わりません。

これからの世界のことを考えると、とても暗い気持ちになります。でも、この絶望的な未来から逃れることはできません。

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