海外の学校でも不登校は起こるのか。この記事を読まれた方の中には、そんな疑問を持つ方もいるかもしれません。
私の講座には、転勤先や海外赴任先で子どもの不登校に向き合う親御さんも参加されます。国内でも海外でも、暮らす場所が変わることは大きな負担を伴います。親は新しい生活を整えることに精いっぱいで、子どものことが後回しになってしまうこともあります。
今回ご紹介した香苗さんご一家は、国内外を合わせて5回以上の転勤を経験されたそうです。「1年目は慣れようと努力し、2年目でようやく落ち着いたと思ったら、3年目には次の転勤の準備。あのサイクルは本当に大変です」と、しみじみ話されます。
転勤は子どもにとっても大きな負担
親が単身赴任を選ぶのか、家族いっしょに移るのか。そこに唯一の正解はなく、それぞれの家庭の事情と判断があります。ただ、大切なのは、環境の変化は想像以上に子どもに負担をかけるという事実を知り、いつも以上に子どもと向き合うことなのだと思います。
特に「手のかからない子」ほど、自分で抱え込みながら必死に適応しようとしているので、心のケアが必要です。
そして、たとえ転勤や環境の変化が不登校のきっかけになったとしても、それは多くの場合、原因のすべてではありません。その奥には親が向き合わなければならない課題があるはずです。香苗さんはそのことに気づき、時間をかけて真摯に取り組んでこられました。
「お母さん、もう心配しなくてもいいよ」という次男さんの言葉は、苦しい時間をともに歩んできたお母さんに向けた、最大の感謝と信頼の証ではないでしょうか。
子どもたちはこれから、きっと自分の人生をキラキラと歩んでいかれるでしょう。そして、家族の存在が、子どもたちにとって何よりの財産になるはずです。
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