英検3級でも「Wednesday」が書けない!小中学生「《英検》先取り」の罠、「英語は大丈夫」と自信満々だった子が意欲を失い学習に苦しむケースが多発
最後に1つ、あえて言っておきたい。近年、「小学生で英検1級」といった華々しい成果が、SNSを中心に盛んに発信されている。しかし、現場の感覚からすれば、そうした事例はあくまで例外だ。
リアルな現場では、中学3年時点で英検3級を持っているだけでも、学力状況次第では十分に“武器”になる。
高校受験を見渡すと、最難関校では2級、上位~難関校で準2級、中堅校では3級が1つの目安になる。すべての子が高い級を目指す必要はない。重要なのは、「その子の立ち位置で、どこまで英語を強みにできるか」だ。
勉強が得意ではない子の「英検戦略」は?
例えば、勉強全般が得意でない子の場合、すべてを平均的に頑張るよりも、英語に学習リソースを集中させ、中学卒業までに英検3級を確実に取っておくほうが、進路の選択肢は広がる。
実際、工業高校や商業高校には、普通科や私立高校では考えられないほど充実した大学の指定校推薦枠を持つ学校が少なくない。ところが、現場の先生からは「指定校推薦を使わせてあげたくても、英語力が基準に届かない生徒が多い」という声をよく耳にする。「せめて英検3級を持って入学してくれれば……」という嘆きだ。
これはつまり、通知表の評価が「2」と「3」が半々の中学生であっても、英語にリソースを集中させて英検3級を取得し、専門学科へと進む道には、大学進学で大きな勝機があることを意味する。その学校ならではの強みを武器にすることで、大学進学のチャンスを飛躍的に高めることができるのだ。
英検は、使い方次第で武器にも毒にもなる。その子の現在地を踏まえ、将来を切り開くための戦略的な道具として用いてこそ意味がある。高校受験の現場で日々子どもたちと向き合う中で、強く実感している。
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