英検3級でも「Wednesday」が書けない!小中学生「《英検》先取り」の罠、「英語は大丈夫」と自信満々だった子が意欲を失い学習に苦しむケースが多発
厄介なのは、「自分は英語ができる」という意識が強く、学び直しがプライドを傷つけてしまう恐れがあることだ。塾では「This is a book.」から丁寧に文法指導を始めるが、「自分には簡単すぎる」とバカにしてしまう子も少なくない。ところが、実際に書かせてみると、語順や時制、冠詞といった初歩事項でつまずきのオンパレードなのだ。
小学校英語以外に特別な先取り学習をしてこなかった英語初学者のほうが、緊張感を持って授業に取り組み、着実に力を伸ばしていく。一方で、英検取得経験のある生徒が自信を失い、やる気まで低下してしまう――そんな逆転現象が起こり得るということである。
英検3級でも「Wednesday」が書けない
実態を把握するために、昨年、何らかの形で英語学習を行ってきた79人の児童生徒(小学生44人、中学生35人)に協力を依頼し、「中1英文法・定着判定テスト」を実施した。これは、「進学塾が求める中1相当の英文法力」を測るために私が独自に作成したテストだ。
対象となった子はいずれも英検5級以上を取得しており、保護者は「中学1年生相当の英語力は身に付いている」という認識だ。
過去の実施状況から、80点を「中1レベルの英文法が定着している合格基準」と設定している。結果はというと、下図のとおり、取得級と得点の間には想像以上の乖離が見られた。例えば、英検3級レベルと申告した25人のうち、この基準をクリアしたのはわずか8人。60点を下回る子も散見された。

最も多かった保護者の声は「Wednesdayが書けないことにショックを受けた」というものだった。つまり、曜日を正確に書けなくても、英検3級程度なら取得できてしまうのだ。


















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