「ヨーグルト腸活」はもう古い!?…10万人の腸を診た専門医が警告する「乳酸菌の摂り方」の残念な真実

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「乳酸菌が腸に良い」とは耳にしたことが多いはずです。しかし、そもそも乳酸菌を体内に摂り入れることでどんなメリットがあるのでしょうか。

皆さんは、「腸内フローラ検査」を受けたことがありますか?

腸内細菌のDNAの一部を読み取ることで、その人の腸内にどんな種類の菌が、どのくらいの割合で存在するかを調べる検査です。

多くのクリニックで実施されている一般的な検査ですが、じつはこの検査、その人の腸内の「大腸」の、それもごく一部の菌の構成をスナップショット的に見ているにすぎません。

ここで、腸内細菌の“住所”について考えてみましょう。

・乳酸菌:おもに「小腸」という、免疫細胞が集中する“最前線基地”に多く存在する
・ビフィズス菌、酪酸菌:酸素が苦手なため、酸素がほとんどない「大腸」という“後方基地”をおもな住処にしている

つまり、大腸の便を調べる腸内フローラ検査では、そもそも主戦場が違う「乳酸菌」の働きぶりは、正確には評価できないわけです。

図1
(画像:『腸疲労 40代から必要な消化・吸収の新習慣』より)

乳酸菌は腸に留まってくれない!?

実は、ヨーグルトやサプリで摂取した乳酸菌の多くは、あなたの腸に永住するわけではありません。彼らは「通過菌」と呼ばれており、数日で便とともに排出されてしまいます。

「えっ、住み着かないなら意味がないじゃないか!」

そう思う人も多いでしょう。

しかし、まったくそんなことはありません。乳酸菌の本当の価値は、定住することではなく、腸を通過する過程で行う仕事ぶりにあるのです。

彼らは腸を通過する間に……

・乳酸菌や酢酸を作り出し、腸内を酸性に傾ける(悪玉菌が嫌がる環境を作る)
・小腸の免疫スイッチ(バイエル板)を刺激し、免疫細胞を活性化させる
・もともと住んでいる善玉菌のエサとなり、善玉菌の増殖を助ける

……などといった、数々のミッションをこなしてくれます。

定住はしてくれませんが、このミッションをこなして去っていく。だからこそ、私たちは毎日、これらの菌を腸に送り込み続ける必要があるわけです。

図2
(画像:『腸疲労 40代から必要な消化・吸収の新習慣』より)
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