隠れた流行「AIモンスター」いつの間にかゲーム化。生成AI時代に"いじれる存在"が求められる理由

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手足の生えたバット「トゥントゥントゥンサフール」、ナイキの靴をはいたサメの「トララレロ・トラララ」、そのライバルである爆撃機ワニ「ボンバルディーロ・クロコディーロ」などが初期のキャラクターであり、特に有名でもある。

ブレインロットとは、日本語に直訳すると「脳が腐る」となる。見ていると認知機能が落ちるような低品質で中毒性の高いコンテンツ、あるいはそれを視聴し続けてそういった状況に陥ることを指し示す。

イタリアンブレインロットは、生成AIによって画像生成が容易になったころに生み出され、ネットミーム(インターネット上の流行現象)として流行・定着した。しかし、大人が見るとなぜ流行っているのかまったくわからないだろう。ただ不気味で、もっといえば意味不明で支離滅裂なものだ。なぜ、サメに靴を履かせるのがおもしろいのか?

実は、イタリアンブレインロットは時代と需要にマッチした重要な存在といえる。

文脈から生まれ、符牒となり、消え去るネットミーム

トゥントゥントゥンサフールに恋している
人気の楽曲『トゥントゥントゥンサフールに恋している』。恋愛ソングのようではありつつも、歌詞にも深い意味はない(画像はYouTubeよりキャプチャー)

そもそも、ネットミームとはそれそのものがおもしろいわけではない。

ネットミームとは文脈である。内輪ネタとして「こういうのがおもしろいよね」という現象が画像や短いテキストに凝縮されていくのである。

日本でもフクロウが走っている写真を貼り付けて「エッホエッホ」と書くネットミームが流行ったが、これも門外漢からすれば意味不明だろう。確かにフクロウが走っているように見えるが、それの何がおもしろいのか? おもしろいのは元の写真であってエッホエッホなどと書くことではないだろう? と、冷静に見るとそうなってしまうのだ。

ただ、重要なのは一歩引いて見ることではない。ネットミームが生まれた瞬間にその流れをおもしろがっていた人たちがいて、その人気・熱気が外に漏れ出していっただけなのである。

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