「実は南海の要衝」岸里玉出、駅長に聞く日常風景 地元民だけが知る「都会のローカル線」の終着駅
汐見橋―岸里玉出間は、日中は1時間に2本、2両編成の各停だけが走るのどかな雰囲気が漂う。高野線の終点、高野山の極楽橋はケーブルカーとの乗り換え利用がほとんどで改札口を出る人が少ないため“秘境駅”のようだが、起点の汐見橋にも“都会の秘境駅”の呼び名がある。
岸里玉出は、西側から1面1線の汐見橋線(高野線汐見橋方面)、島式1面2線の南海本線、相対式2面2線の高野線(高野山・和泉中央方面と難波方面)のホームがあり、実質的に3路線が乗り入れる巨大ターミナルと言える。
広くて複雑な駅構内
駅の所在地は「大阪市西成区玉出東一丁目」。上り方面の1つ隣、天下茶屋駅は同じ西成区の「岸里一丁目」にある。一方、下り方面の隣駅は南海本線が粉浜(こはま)、高野線が帝塚山で、両駅とも住吉区内の駅になる。
岸里玉出駅の構内は広く、はじめて来た人は戸惑うかもしれない。出入り口は南海本線のホームの北側に岸里口、南側に玉出口とかなり離れた場所にある。
これはもともと岸ノ里駅、玉出駅という別々の駅だったのが、1993年4月の高架化を機に岸里玉出駅として統合したためだ。高野線のホームには改札口はなく、長い連絡通路を経由する必要がある。


















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