国連が発表…25年版《人口が多い"世界の都市"ランキング》が示す「意外な結果」 上位はアジアの都市が存在感を放つ
日本の状況を見ると、これまで長く世界最大の都市の座を守ってきた東京が、ついに1位から陥落して3位に後退した。さらに東京は、トップ10入りした中ではソウルとともに「人口が今後減少していく」と予測される都市となっている。日本から上位にランクインしたほかの都市も、やはり人口は減少傾向にある。
2位 ダッカ(バングラデシュ)
3位 東京(日本)
4位 ニューデリー(インド)
5位 上海(中国)
6位 広州(中国)
7位 カイロ(エジプト)
8位 マニラ(フィリピン)
9位 コルカタ(インド)
10位 ソウル(韓国)
欧米やアフリカでは「都市」より「町」が主流
このランキングで採用されている数値は国連独自の手法で算出されたものであり、人口は都市だけでなく各都市と一体化した周辺地域を含む「都市圏」のものとなっている。つまり、行政区分における「市」の地域を大きく超える範囲の人口が含まれるケースが多い。
李軍華(リ・ジュンファ)国連経済社会問題担当事務次長は、プレスリリースの中で次のように述べている。
「都市化は、現代における決定的な潮流である。これを包摂的かつ戦略的にマネジメントすることで、気候変動対策、経済成長、そして社会的な公正に向けた変革の道を切り拓くことができる。バランスの取れた地域開発を実現するには、各国が都市部と農村部の住宅政策、土地利用、移動手段、公共サービスを統合する国家政策を採用する必要がある」
報告書によると、現在では104カ国で都市居住が主流となっているものの、アメリカ、ドイツ、イタリアといった主要な高所得国や多くのアフリカ諸国では、いまだに「町」が主な居住形態となっている。
それでも、世界全体で徐々に大都市圏への人口の移動が進んでおり、アメリカでも2050年までに都市部の人口が総人口の38.6%を占めるようになり、町(38.3%)や農村部(23.1%)を上回ると予測されている。
(執筆者:マイカ・マッカートニー)
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