タマホームは過去10期で9回増配している。前期は業績が大幅に落ち込み、1株利益が前の期の約6分の1の51円まで減ったが、配当は195円と前年より5円増配した。今2026年5月期は業績の急回復を見込み、1円増配の196円配を公表している(会社計画での1株利益予想は207円)。しかし、上期の受注(注文、戸建て分譲、リフォームの合算)は不振だった前年をさらに1割以上下回っており、業績自体の下振れ不安が拭えない。
連続増配続けるノエビア
4位は小売り向け化粧品や、対面販売で高級基礎化粧品を展開するノエビアホールディングス(4928)がランクインした。今回の集計対象の10期間すべてが増配で、近年の配当性向は90%台で推移している。
2026年9月期の純利益は82億円(前期80・3億円)と増益が続く見通し。会社側は前期と同じ年間230円の配当予定を公表しているが、前期まで6期連続で5円ずつ増配しており、四季報では増配含みで230〜235円を予想している。
5位はインテリア大手のサンゲツ(8130)だった。国内での値上げ効果が効いて、今2026年3月期の純利益は130億円と前の期よりやや増える見込み。年間配当は5円増配の155円を予定している。
6位はオフィスビル等の間仕切り総合メーカーである小松ウオール工業(7949)。従来はDOE(純資産配当率)3.0%を下限としてきた配当方針を、今期から6%目安に変更して株主還元を強化した。その結果、配当性向は前期の44.6%に対し、今期は78.1%に跳ね上がる見込みだ。
今回の記事中では、配当利回りランキング表にある50社のうち6位までを取り上げたが、「会社四季報」2026年1集(新春号)の巻頭特集のランキングでは130位まで紹介している。各社のページには総還元性向も掲載しているので、業績見通しや財務状況に注意しつつ、銘柄選びに役立ててほしい。



















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