三菱電機、新開発の「駅アプリ」が狙う大きな目標 意外になかった「駅起点の情報」全国の鉄道が参加

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最初はちょっとした投稿を1回だけ。「いきなりドーンとやるのではなく、少しずつ認知を広げていくのがいいかなと思いました」。そんなある日、調布市から「市制施行70周年を迎えるので一緒に何かできないか」と相談があった。そこで、調布にまつわる写真をエキノートに投稿すると入選者に賞品を進呈するという「うふふなちょうふ」キャンペーンが実現した。

京王沿線には高尾山やサンリオピューロランドといった人気の観光スポットがある。「これらはいろんな方が宣伝してくれると思いますが、沿線には目立たないけどいい場所がたくさんあります。こういう場所をアプリで発信して、例えば味の素スタジアムでサッカーを観戦した後に、電車に乗ってちょっとそこに寄ってみようかな、と。こんな文化を5年後、10年後くらいに作れたらいいなと思います」。内山さんが将来の夢を語ってくれた。

無料アプリ、どうやって収益化?

鉄道業界から評価の高いエキノートだが、ちょっと気になることがある。アプリは無料で使える。だとしたら、どのように収益を上げるのだろうか。

この点について、中村さんは「将来は法人向けサービスにおいて情報発信機能を含む基本プランは従来通り無料にして、スタンプラリーやデータ利用は有料に移行するといったB to Bフリーミアム的なビジネスモデルを採用する可能性について社内で議論している」と話す。三菱電機営業本部事業推進部戦略グループ担当課長の山本拓矢さんは「駅に貼られている広告のデジタル版ができないか」と話す。「例えばエキノートで駅を調べたら、最寄りの商業施設や歯医者さんの広告が出る。そういうのがあっていいのかも」。

とはいえ、中村さんは「エキノートがマネタイズできたとしても、その規模は数千万から1桁億円くらいにしかならないのではないか」と考えている。連結売上高が5兆円を超える三菱電機全体から見ればその規模は微々たるものだ。

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