三菱電機、新開発の「駅アプリ」が狙う大きな目標 意外になかった「駅起点の情報」全国の鉄道が参加

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アプリの機能を詰めていく作業と並行して広電には駅の写真の撮影、沿線のおすすめスポットの選定、駅の魅力を伝える記事の投稿などで協力してもらった。さらに「広島愛にあふれるほかの会社も巻き込みたい」という広電の提案により、地元の観光協会やメディア、企業、学校がパートナーに加わり、コンテンツ量は一気に充実した。

中国支社での拡大事例は全国の支社に横展開され、神奈川県でも大きな展開が始まった。「地域イベントをきっかけに鎌倉市の観光協会さんと知り合って意気投合したら、江ノ島電鉄さんや湘南モノレールさんを紹介してくれたんです」。

江ノ電は当初、すべての駅について自分たちで情報をゼロから整備するのは作業が大変だと心配していたという。しかし、エキノートには約9100駅とその周辺の情報がすべて登録済み。江ノ電の駅も含まれている。江ノ電は自分たちが発信したい情報だけ追加で登録すればよい。地方の鉄道会社は人手不足に悩んでいる。沿線の魅力を伝えるような情報を発信したくてもそこまで手が回らない。エキノートなら手軽に情報発信できる。その「ゆるさ」もセールスポイントの1つになった。

「沿線外」に伝えるツールに

今年8〜11月にエキノートを活用したキャンペーンを実施した京王電鉄の担当者にも話を聞いた。鉄道事業本部計画管理部需要創出担当課長の内山裕介さんによれば、京王の情報発信スタイルは、電車内の広告や駅のポスターが主体であり、イベントなどがあっても京王沿線の人にしか情報を伝えることができない。

沿線外の人に伝えるにはどうしたらよいか。そんなことを思案していたとき、広電と三菱電機の取り組みに関する新聞記事を読んだ。「これは使えるかもしれない」。早速、サイトの問い合わせフォームを通じて三菱電機に連絡した。今年3月のことだ。「エキノートの仕組みを教えてほしいという話から始まって、広電さんの取り組みとか、今後どういうことをしたいのかという話をお聞きして、ぜひ前向きにやってみたいと思いました」と内山さんは話す。

エキノート キャンペーン 京王
「エキノート」でキャンペーンを展開した、京王電鉄鉄道事業本部計画管理部需要創出担当課長の内山裕介さん(記者撮影)
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