暖房費ゼロ円!「電気を使わないのにあったかすぎ」「災害時も安心」と話題に…《着る暖房・モモンガ》の"底知れぬ実力"を体感してみた

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知人を誘ってキャンプに行くことも多かった坂井社長だが、キャンプ初心者がたいてい同じようなミスを犯すことに気づいた。

「『夜は冷え込むよ』と口酸っぱく言っても、昼間は暖かいからと大した防寒着を持ってこないんですよね。夜になって焚き火を囲みながら食事やお酒を楽しみたくても、テントの中の寝袋に籠もってしまう人も多い。じゃあ寝袋に入ったまま輪に参加できたらいいんじゃないのか。それがモモンガ開発のきっかけなんです」

寝袋の暖かさを備えつつ、服のように動ける可動性を持つ防寒具。仲間への思いやりから、「着て歩ける寝袋」というコンセプトが生まれた。

「モモンガ」という衝撃的なネーミングは、まさにそのシルエットから連想されたものだ。見ると納得の形状は、奇抜でありながら、機能的な理にかなっている。

本来は動けない形状の寝袋を“着てしまう”ことで、暖かさを確保したままキャンプ場の夜を自由に過ごせる。これはモモンガの最大のアイデンティティとなった。

モモンガ
足元もそうだが、腕まわりも可動性は高く、通常のアウターと同様に難なく動かせる(撮影:東洋経済オンライン編集部)
モモンガ
写真のようにバッグの形状で持ち歩いたり、不使用時はクッションとしても利用できる(撮影:東洋経済オンライン編集部)

「自分の体温」が、身体を包む空気を暖める

アウトドア用に開発されたモモンガだったが、20年に初代を販売すると、日常の防寒着として着用する人が予想以上に多いことがわかった。

「在宅勤務が増えて、自宅の暖房代が上がってしまったという声や、年金暮らしで暖房代を節約したいという声なんかもいただきましたね」

そのため、日常着としても快適に過ごせるよう、改良に改良を重ねたのが現行品であるモモンガ5である。

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