リアルかAIかの判別が難しい…《生成AIが作成した動画》を見抜く「6つの極意」 光と影や物理法則がカギに
生成AIで簡単に作れるため、そうしたアカウントは投稿頻度が多い。うまく作ってあるので人気が高く、フォロワー数も多い。
その学生は、「でも、ここまでうまくできていたら、もう生成AI製かどうかなんてどっちでもいいかも。面白いのには変わりないし」と言っていた。皆さんはどう考えるだろうか。
ご紹介したように、娯楽目的の動画なら、確かにどちらでも問題ないのかもしれない。しかし、悪意があるものに関してはそうではない。
ディープフェイク画像や動画は、犯罪や性的ディープフェイクなどに悪用され、被害は拡大している。本人と見分けがつかず、詐欺の被害に遭ってしまったり、名誉毀損につながったりすることもある。フェイクニュースに騙されることで、選挙結果や社会不安、株価や外交問題にまで被害が及ぶこともある。
騙されて拡散したり、信じて行動したりしてしまうことで、混乱を巻き起こしてしまうこともあるのだ。そのため、生成AI製であることを見抜く力は、現代社会を生き抜くうえで絶対に必要なのだ。
生成AI製を見抜く6つのポイントとは
生成AI画像・動画の品質は非常に高く、現実のものを撮影した写真や動画と見分けがつかないことも多い。しかしそれでも「生成AIらしさ」というものはあり、見分けるポイントとなる。
生成AI製かどうかを見分けるポイントは、「手や指等の形や動き」「文字」「背景」「光と影」「一貫性」「物理法則」の6つだ。
人間の手や指、歯などの形がおかしいことは多い。指の数が多い、ありえない形に曲がっているとか、関節の数が増えていることもある。肌に毛穴などがなく、のっぺりとしていることもある。
また、生成AIは文字の生成が苦手だ。看板などに存在しない文字が書かれていたり、文字が崩れていたり、スペルが間違っていたりする。
背景への注目も、気づくきっかけにつながる。遠近感が狂っていたり、背景の建物等が歪んで物理法則に反したりしていることがある。
光と影にも注目してみよう。光の射す向きに対して、影の向きは正しいだろうか。ガラスなどへの写り込みは不自然ではないだろうか。両目に映る光の反射や写り込みは、左右で異なっていたりしないだろうか。
一貫性も欠如しがちだ。静止画で見て問題なくても、動画の途中でピアスやメガネなどの小物が突然消えたり、左右で形が違っていたりしないだろうか。



















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