中学受験2026、「偏差値と入りやすさ」にみる"真の穴場校"はここ!広報上手な人気校に隠れがち?中央大横浜と白百合、城北に注目すべき理由
26年度の白百合学園の偏差値は59になっている。声の教育社のYouTubeチャンネル「声の教育社」でも、過去問の売れ行き(出庫率)が白百合学園は前年度比83.8%と公表している。これらの数値をみると、白百合学園を本命と考える受験者にとって26年度は「チャンス到来」であることがわかる。
白百合学園の文化祭に行った保護者たちが「すれ違うと会釈をしてくれる生徒もいるが、それは教師に命じられたからではなく、日々の教育の中で自然に身についたものに感じられる」と話す。学力以外のものを与えてくれる学校に見える。
理系・富士見と文系・普連土、固定ファンいる城北と巣鴨
次に注目したいのは、富士見と普連土学園の2月2日の偏差値が49になっていることだ。近年、法政との高大連携で推薦の枠を得たことで偏差値が上がっている三輪田学園の2月1日の偏差値は48。つまり、偏差値表だけ見ると、三輪田学園と富士見や普連土学園、東京女学館はほぼ同じ難易度だ。
しかし、三輪田学園と、富士見や普連土学園では進学実績がまったく違ってくる。25年現役進学実績で富士見は225名中、国立が31名、慶應9名、早稲田7名、上智4名、東京理科大5名。三輪田学園は24年の合格実績が国立3名、慶應2名、早稲田1名、東京理科大1名である。
特に注目したいのは、富士見や普連土学園には早慶からの指定校推薦の枠がきているが、三輪田学園や山脇学園(偏差値53)にはきていない。富士見や普連土学園が過去に優秀な生徒たちを早慶の大学に送り出し、それが大学から評価されている証だ。こういった学校は実は総合型選抜にも強い。
富士見や普連土学園、東京女学館の3校の難易度が下がった理由は、偏差値50前後は女子校激戦区だからだ。ほかにも共立女子(偏差値50)、大妻(偏差値52)がある。
つまり、激戦区なので、受験生がばらけてしまい、たまたま難易度が下がっている。大手塾がどこの学校を受けさせるかで偏差値は変わってくる。
都内の女子校の数は61校、男子校は28校。それだけ、女子校は選択肢があるため、倍率は低くなる。一方で男子校は数が少ないため、どこも倍率が高くなっている。
その激戦の男子校の中で、比較的、穴場感があるのは城北学園(偏差値55)と巣鴨(偏差値54)だろう。どこの塾も「城北学園は山手線沿いにあったら偏差値60近くあっていい学校」といい、「巣鴨は男子校らしい良い学校」と話す。


















