京王新宿、管区長が語る「底知れない駅」の日常風景 日本を代表するマンモスターミナルの一角を担う
これほどの駅なのだから、駅係員の詰める事務所もさぞかし広々としていて……と思ったらそうでもないらしい。
「こう見えて結構手狭な駅なんです。百貨店口改札の近くに駅長室はあるんですが、それだけではとうてい賄えない。なので、西口、あとは新線新宿の方にも事務室があって。ほかにも休憩所のようなスペースがあったり、あちこちに分散しているんです」(竹島管区長)
1日に何十人もの駅員が、こうした事務所や改札などを行ったり来たりしながら、絶え間なく押し寄せる膨大なお客をさばいているのだ。
ラッシュ時間帯には人であふれる
帰宅ラッシュの時間帯になれば、とくに京王八王子・高尾山口方面の特急が出発する3番線ホームには、長蛇の列ができる。入線して発車を待つ電車はすでに満員で、次の電車を待つ人も長い列。さらにその隣には、“次の次”を待つお客が列を作り始める……。そんな光景が、毎日のように繰り広げられる。駅長としては、さぞかし気を揉むことも多かろう。
「ただ、朝のラッシュ時もそうなんですが、通勤通学でご利用のお客さまは慣れていらっしゃるので。1・2番線の乗車ホームには京王ライナーの案内などサインがたくさんあるんです。私などはややこしくてかえってご迷惑ではないかと心配したのですが、すぐに皆さん慣れてくださって。その点ではさすがといいますか、安心しています」(竹島管区長)
確かに、ラッシュ時の新宿駅のお客にとっては、毎日慣れ親しんだ新宿駅、といったところだろう。



















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