「おじさんの話って説教臭いじゃん」「私は話し相手には絶対にならない」。バイト仲間の言葉で…大学生"ひより"が自分を《女の子》と感じた瞬間
「ひより! 今日もよろしくね〜」
って毎回言ってくれる店長さんも、バイト仲間のみんなも大好き。
店に入ると左手にカウンター席が並んでいる。店長こだわりのワインがたくさん並べてあって、大体いつも常連さんのたまり場になっている。その後ろにテーブル席が六つくらいあるかな。
私たちバイトの役割は三つに分かれている。ワインを注ぐバー担当の人、料理を作るキッチンの人、料理を運ぶホールの人。
ガールズバーとかキャバクラと同じ?
あの日はランチもディナーもシフトが入ってた日だったから長丁場だったな。開店の一時間前から入っていて、最初は先輩と店長と三人のシフトだった。その先輩はリンリンってみんなに呼ばれていて、一番バイト歴が長い。頼れるお姉ちゃんって感じで、よくキッチンにいるイメージがあった。
私はモップで床を拭いていて、リンリンは野菜の下準備。店長さんは来月のシフト調整をしていた。そしたらふと店長さんが、
「リンリンって来月も基本キッチンだよね? 今リンリンしかバイトでキッチン入れる子がいないんだよなぁ」
とぼやいた。そうしたらリンリンは奥から少し大きめの声で、
「私、ホールとかバーとか、ぜったい入りたくないもん」
って。私は思わず、
「え、なんで?」
と聞いた。



















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