「突然涙が出る」「この人生でいいのか」…多忙な毎日で"虚しくなってしまった人"に知ってほしい《日常整理法3選》。韓国の記録学者が伝授!

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ところが、家事をしているうちに夢中になって、当初の予定時間をオーバーすることがよくある。そんなときはキッパリと切りをつけるべきだ。洗い物の途中であっても、休憩時間が終わったら中断してもとの作業に戻ろう。

家事がどうして休憩になるのかと思うかもしれないが、休憩時間は体を休める時間だけを意味するのではない。いま集中していることとはまったく違うことをやれば、頭を冷やし、気分を切り替えることができる。

「重要」なことを中心に置き、家事はすきま時間にする

|3|人生で何が重要かを考え続ける

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いま何をやっていようが、自分の人生で何が重要なのかを考え続けるべきだ。そうすれば、しばし別のことをしたとしても、すぐに重要な作業に戻ることができる。雑用で作業が中断しても、それほどネガティブな気持ちにはならないだろう。

私は今日、午前中に講義をしてから、2ページほどの文章を書かなければならなかった。これだけでもかなり忙しいが、そのあいだにゴミを出し、昼食を作り、洗い物をし、仕事関係のメールチェックをした。

こう書くと大変そうに見えるが、頭のなかはすっきり整理された状態を保っている。すきま時間に家事をやれば頭も休まるし、それは自分と家族にとって価値のある仕事でもある。このように意味を与えてやれば、どんなことでも楽しくできるし、もう洗い物をしながら涙を流すこともなくなるはずだ。

キム・イッカン 記録学者

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Kim Ik Han

韓国の記録に携わる第一人者であり、現代最高の記録学者。ソウル大学国史学科を卒業、東京大学大学院で歴史学を専攻。1998年、韓国国家記録研究院を設立し、行政自治部ともに記録管理法案を作成、施行。国家をはじめ、企業、文化芸術、地域のアーカイブを作るため、全国を駆け巡りながら300人以上の記録研究士を育成。登録者数約40万人〔2025年10月時点〕のYouTubeチャンネル「キム教授の3つのこと」と教育プログラム「アイキャン大学」を運営中。

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米津 篤八 朝鮮語・英語翻訳家

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よねづ とくや / Tokuya Yonezu

朝日新聞社勤務を経て、朝鮮語翻訳家。ソウル大学大学院で修士、一橋大学大学院で博士号取得(朝鮮韓国現代史)。訳書に『世界の古典と賢者の知恵に学ぶ言葉の力』(かんき出版)、『不便なコンビニ』(小学館)、『となりの植物相談所』(柏書房)、『誘拐の日』(ハーパーコリンズ・ジャパン)などがある。

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