SNSで"首斬り"の投稿をした中国総領事に岸田元総理「外交官として極めて不適切」と指摘するも…日中関係のさらなる悪化には慎重な姿勢
決められない政治を脱して決められる政治を実現するためにはどうしたらいいかを考える。その時々のいろいろな事情の中で、連立あるいは多数派を形成するための形を考えていく。
その結果として、今回こういうことになりましたので、まずは目の前の連立の形を丁寧に、そして政治の安定のために努力をしていく、これが第一かと思います。
日本維新の会「閣外協力」の背景
——「政治とカネ」の問題が公明党の連立離脱のきっかけですが、それだけではなく、創価学会の体力の低下などによって、選挙協力における関係が変質してきたことも影響しているのではないでしょうか。
選挙のやり方についても、今の状況をどう評価するのか。公明党を応援される方々もいろいろな思いを持っておられた。こういったことも今回の結果に影響してきたのではないかと思います。
——今まで政権の中枢を担ってきた中で、公明党のプラス面とマイナス面をどのように捉えているのでしょうか。
自民党側から見るか、公明党側から見るか、あるいは国民の側から見るか。いろいろな視点があるので、一概にプラスかマイナスかというのは言えないと思います。いずれにしても、決められる政治を実現するために努力をした結果、連立の形が続いてきたということです。
国内外ともに大きな課題を抱えており、歴史的な転換点を迎えています。決められる政治を今後も維持するためにはどうあるべきなのか。こうした視点から、今度は日本維新の会との連立につながった。こういったことだと思います。
——自民党側からすると、日本維新の会の「閣外協力」は不安定な見え方がすると思いますが、どのように受け止めていますか。
多数派を形成する中でどういった協力ができるか。日本維新の会にも歴史があり、いろいろな政策の訴えがあったわけですから、そういった流れとの連続性も考えたうえで、閣外協力から始めようということになったんだと思います。信頼を積み重ねていき、より安定した連立のあり方を考えていくために、これからも努力しなければならなりません。
——日本維新の会との連立合意には、防衛装備移転三原則の運用指針で定められた「5類型」の撤廃や、原子力潜水艦の活用など、公明党と組んでいたら絶対にありえないような“右寄り”の内容も含まれています。
今おっしゃったような内容も含めて、決して簡単な課題ばかりではありません。両党が信頼を形成するために汗をかき、努力をして、議論をしてどうするか。これから丁寧に話し合っていかなければならない課題が多いのではないかと思っています。
合意事項の中には、国会で決めなければならない課題もたくさんあります。両党を足しても衆参で過半数に足りないわけですから、野党にも協力してもらわなければ結論を出すことができない。これが現実です。



















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