急激な血圧の降下は「失神」を招くことも…【高血圧を気にしている人】が抱きがちな"4つの誤解"

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排尿によって極端に血圧が下がると具合が悪くなることもあるという(写真:mapo/PIXTA)
寒さが厳しくなるこれからの季節、とくに中高年が警戒したいのが「脳卒中」。血圧が高めの人は日頃からあれやこれやと生活習慣にも気を配っているかと思いますが、高血圧専門医の渡辺尚彦氏によれば、そうした人でさえもまだまだ「血圧」についての誤解があるそうです。
そこで本稿では、渡辺氏の著書『血圧を下げるのに減塩はいらない!  ナトカリ比であなたの血圧は下がる』から一部を抜粋・編集する形で、知っているようで意外と知らない高血圧の正しい対策法を解説します。

暑い夏にこそ注意すべき「血圧上昇」の危険行為

血圧は冬(寒い時期)に上がりやすい。そのように考えている人は多いのではないでしょうか。

塩分の多い食事が増えたり、寒さで血管が収縮したり、運動不足になりがちだったりと、さまざまな理由が考えられます。そして実際に、冬場は血圧が上がりやすい傾向にあります。だからこの認識は、間違ってはいません。

それならば、夏場は安心できるでしょうか。じつはそうとはいえない部分があり、夏の暑い時期にも血圧上昇の危険がひそんでいます。

まず気をつけたいのは、冷たい飲み物です。猛暑のなか汗をかき、のどが渇いたところに、よく冷えた水やお茶をグイッとひと飲み!

とてもおいしいですよね。バテバテになった体に活力がみなぎり、生き返った気分になるでしょう。ただし、その裏で体にある異変が生じている可能性があることを、見逃すわけにはいきません。

冷たい飲み物をのどに一気に流し込むと、食道の近くにある心臓が急激に冷やされて血管が縮み、血圧の上昇や胸痛(狭心症)をまねくことがあるのです。

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