「女子は理系が苦手」はアンコシャスバイアス?批判も多い理系大学「女子枠」拡大の裏で起きている深刻な課題

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東京都北区での理科実験支援事業の様子
東京都北区での理科実験支援事業の様子(写真:お茶の水女子大学 サイエンス&エデュケーション研究所提供)

近年、理工系で女子枠の学校推薦型・総合型選抜を新設・拡大をする大学が増えています。背景にあるのは、理工系に進む女子が極めて低い現状があります。

理工系で女子枠を設ける大学が急増

文部科学省の学校基本調査(2024年)によると、大学の理学部で学ぶ女子の割合は約28.3%、工学部は約16.7%と、OECD(経済協力開発機構)加盟国の中で最低水準です。

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理系人材不足の中、そんな状況の改善とDE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)を推進するという時代性も相まって、近年、理工系で女子枠の学校推薦型・総合型選抜の新設・拡大するスピードが高まっているのです。

しかし、その利用浸透は拡大スピードほどにはなっていないという現状があります。それはなぜなのでしょう。

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