そこで理系女性育成事業に長年関わってきたお茶の水女子大学理事・副学長で、理系女性育成啓発研究所の所長 加藤美砂子氏に話を聞きました。

OECD加盟国で「女性理工系の割合」かなり低い日本
お茶の水女子大学理系女性育成啓発研究所は、2022年4月に設置されました。前身は2015年に奈良女子大学と連携して設置された理系女性教育開発共同機構です。
理系女性教育開発共同機構の7年間にわたる活動で蓄積された成果をさらに発展させ、文科省の国立大学改革強化推進事業の一環として、女子学生生徒の理工系分野への進路選択促進と日本全体の女性理工系人材を育成する目的で活動をしています。
「日本は、諸外国と比較しても、女性研究者の割合が男性に比べてかなり低いことがわかっています。OECDの平均値は15%ですが日本はわずか7%。また2020年の学校基本調査によると工学・理学・農学を専攻する大学生の女性比率はそれぞれ15.8%、27.8%、45.5%で、特に工学を専攻する女性が特に少ないのが現状です。
そこで、日本の理工系女性人材の育成を加速させるために、理工系女性の裾野を広げることを目的とし、女子中高生対象の理工系分野への進路選択の支援活動を継続して行っているのです」(加藤氏)



















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