スペーシアXやリバティ「塗装変更」の可能性は? 東武鉄道の特急車両はなぜ「色の種類」が多いのか 

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最近では2025年7月に、東上線で8000系1編成を100年前の客車の色・ぶどう色1号に塗装変更が行われたが、その理由についても聞いたところ、「東上線・池袋―寄居駅間の全線開通から100周年を記念し、日頃よりご利用いただいているお客様への感謝と、これからの100年への希望を込めて塗装を行いました」とのことだった。

東武はラッピングではなく、塗装にこだわっている。「定期検査で工場に入った時に塗装を施さなければならないことから、そのタイミングで塗装色変更を実施している」とのことだ。ただ、ラッピングをまったくしていないわけではなく、一部車両(100系いちご、200系カルピス、200系MLB)には塗装をしたのちに、一部のロゴやマークを貼りつけているという。ちなみに「東武インターテック」南栗橋工場には、塗装ロボットがあるので、複雑な塗装も比較的簡単にできる環境があるそうだ。

100系や200系のように、N100系や500系も、今後塗装やラッピングを行う予定はあるのかと尋ねたところ、「現在検討中」とのことだった。

数ある列車の中からお目当ての列車に乗るためには?

こうした豊富なカラーバリエーションがある中でお目当ての車両に乗るためにはどうすればよいか。公式HPに掲載されている情報だけでは、カラーバリエーションすべての車両は確かめられない。その点について尋ねると、「当日運転するラッピング車両(特急列車以外)については、東武鉄道お客さまセンター、または、駅へ直接お問い合わせください」とのことだった。

近年、ほかの鉄道事業者でも復刻塗装や企業コラボでの塗装変更やラッピングを見る機会が多い。賛否両論あり、中には厳しい意見もあるが、東武の塗装変更車やラッピングはとてもセンスが良いと感じる。今後、どんなテーマで塗装変更車が出てくるのか非常に楽しみである。

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渡部 史絵 鉄道ジャーナリスト

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わたなべ・しえ / Shie Watanabe

2006年から活動。月刊誌「鉄道ファン」や「東洋経済オンライン」の連載をはじめ、書籍や新聞・テレビやラジオ等で鉄道の有用性や魅力を発信中。著書は多数あり『鉄道写真 ここで撮ってもいいですか』(オーム社)『鉄道なんでも日本初!』(天夢人)『超! 探求読本 誰も書かなかった東武鉄道』(河出書房新社)『地下鉄の駅はものすごい』(平凡社)『電車の進歩細見』(交通新聞社)『譲渡された鉄道車両』(東京堂出版)ほか。国土交通省・行政や大学、鉄道事業者にて講演活動等も多く行う。

 

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