スペーシアXやリバティ「塗装変更」の可能性は? 東武鉄道の特急車両はなぜ「色の種類」が多いのか
1985年から通勤車両に塗装変更が施され、現在のジャスミンホワイトにロイヤルブルーと、リフレッシュブルーの帯がデザインされた現在の標準塗装が登場した。さらに1990年代に入ると「スペーシア」100系から始まり、色とりどりの列車が誕生している。高級感漂う白色をベースとした「スペーシア X」N100系、従来の「スペーシア」100系や特急「りょうもう」用の200系車両なども、さまざまなバリエーションカラーが登場し、通勤車両でもラッピングが施された車両が運行している。
ここまでバラエティ豊かになったのは、2012年に開業し、東京のランドマークとして代表的な電波塔「東京スカイツリー」の存在が大きいだろう。その事業は東武の完全子会社である「東武タワースカイツリー株式会社」が運営している。
東京スカイツリー建設当時にリニューアルが行われたスペーシア100系は、一部の編成を東京スカイツリーのライトアップをモチーフとした「雅」(江戸紫)、同じく東京スカイツリーのライトアップをイメージした「粋」(淡いブルー)に、また日光線・鬼怒川線優等列車のイメージカラーである「サニーコーラルオレンジ」基調に塗装変更を行った。
いちご装飾のスペーシアも登場
その後もスペーシア100系においては、2015年の日光東照宮四百年式年大祭を記念したスペーシア「日光詣」塗装、2021年の「スペーシアデビュー当時のカラーリング」塗装や1720系デラックスロマンスカーをイメージした「デラックスロマンスカーカラー(DRC)」塗装が登場し、栃木県の名産であるいちごをモチーフとした「いちごスペーシア」が2023年に登場している。栃木県誕生150年を記念して、いちごの装飾で彩られた。
「りょうもう号」200系に関しても、2016年に友好鉄道協定を締結している台湾鉄路管理局にちなんで、台鉄自強号「普悠瑪(プユマ)」デザインが登場。2021年に「1800系カラーリングりょうもう」、2024年には「りょうもう『カルピス 』EXPRESS」なども登場している。さらに2025年3月から「『MLB Tokyo Series』開催記念ラッピング列車」が運行を開始している。



















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