スペーシアXやリバティ「塗装変更」の可能性は? 東武鉄道の特急車両はなぜ「色の種類」が多いのか 

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

また最近では通勤車両も塗装変更車両が登場し、2025年1月に20400系が「Berry² Happy Train(ベリーベリーハッピートレイン)」としてイチゴをモチーフとした装飾が行われ、人気を集めている。

なぜこれほど色とりどりの列車が多いのか。東武鉄道に聞いてみた。

この記事の画像を見る(13枚)

塗装変更の理由は「親しみを持ってほしいから」

スペーシア100系のデビュー当時のカラーリング塗装や、「DRC」塗装車など、塗装変更が多数行われている理由については、「周年記念や、車両に親しみを持っていただきたいという思いから、それぞれ塗装変更を行っている」とのことだった。

具体例として、100系の過去のカラーリングで「粋」や「雅」など、東京スカイツリーを彷彿させる塗装変更が行われた経緯については、2012年5月22日の東京スカイツリーの開業に合わせ、先進技術により世界一の高さを誇る東京スカイツリーと、世界遺産の日光、わが国有数の温泉地・鬼怒川温泉との結びつきをより深めたい思い、沿線および首都圏の人々に東京スカイツリータウンに親しみを感じてほしいことから、東武のシンボルである特急スペーシアをリニューアルすることにしたという。

さらに、2015年に行われた日光詣スペーシアの導入の経緯については、「日光二社一寺と連携し日光への誘客や、交流人口の増加を図るとともに、沿線活性化を目的に運行している」という。「特急スペーシアの外観カラー・窓枠帯・ラインカラーに、日光二社一寺の建造物に使用されている荘厳な金色、重厚な黒色および艶やかな朱色を配し、世界遺産である日光二社一寺の色鮮やかな代表建造物をイメージしました」。

1・6号車の左右側面には、「日光詣」の文字と日光東照宮の“眠り猫”“三猿”などをデザインした「日光詣エンブレム」を掲出しているほか、車内の一般席・個室席のヘッドカバーも、基調色の金色にあわせて同色調に変更している。また、「いちごスペーシア」の特徴的なデザインは社外のデザイン事務所でなく、社内で制作したとのことだった。

次ページはこちら
関連記事
トピックボードAD
鉄道最前線の人気記事