《ランキング》2019年と2025年を比較「ドラッグストア」で売上がぐんと伸びた"意外な商品"

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縮小

食品以外で最も伸長率が高かったのは「マスク」です。これは、コロナ禍前(2019年)とコロナ禍後を比較した影響が明確に表れた結果と言えます。

逆に縮小が見られたのは「化粧品」カテゴリです。特にメイクアップ化粧品(※スキンケアカテゴリに縮小傾向は見られません)の減少が目立ちます。背景には、コロナ禍後の在宅勤務の普及によるメイク機会の減少や、韓国コスメの台頭によりドラッグストア以外(ECや専門店など)での購買が増えている可能性が考えられます。

「ドラッグストアのスーパー化」

近年、「ドラッグストアのスーパー化」が言及されてきましたが、今回のMHSによる分析でも、調理済み麺、生鮮野菜・果物、惣菜・ホットフードといった、従来スーパーで購入されていたような食品カテゴリで大幅な伸長が見られ、この傾向が明確に裏付けられました。

来店頻度や購買金額も上昇傾向にあることから、消費者がドラッグストアを「スーパーのように」日常的に利用するケースが増えていると考えられます。

一方で、化粧品(特にメイクアップ用品)のように、ライフスタイルの変化や新たな競合(韓国コスメ、ECなど)の登場により、他業態へ購買が分散しているカテゴリも見受けられ、ドラッグストア内の商品構成も大きな変革期を迎えていると言えそうです。

次のページからは、1~100位までランキングが読めます。

■分析の仕様と、ランキングの作成方法
データソース:MHS(マクロミル個人支出調査データ)
集計期間:2025年6月~2025年8月
比較期間:2019年6月~2019年8月
分析対象者:全国 15~69歳の男女
分析業態:薬粧店・ドラッグストア
ランキング作成方法:市場規模を表す当社の独自指標「100人あたり購入金額」において、集計期間内におけるカテゴリ全体の購入者数が100人以上の項目に絞り込み、比較期間からの伸長率によりランキングを作成。
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