日本人デザイナー柳沢知恵氏がカラー&マテリアルを手掛けたシトロエン「C3 HYBRID」がオシャレかつ楽しさでいっぱいだった

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クルマは往々にして、エクステリアでばかりデザインが語られる。しかし、実際には車内で過ごす時間のほうが長い。

だから、日本で新車が出ると、私は内装デザインを手がけたデザイナーを探すのだが、話を聞ける機会はとても少ない。

そこにあって、色づかいからダッシュボードまわりの素材選びまで、熱心に語ってくれる柳沢氏の存在は、すなわちシトロエンがいかに内装にこだわっているかの証明といってもいいように思う。

フランス車のカラーや素材が日本人の手で選ばれているとは意外だが誇らしい(写真:Stellantisジャパン)

C3 HYBRIDは、先述のとおりヨーロッパではBセグメントといって、日本車だとトヨタ「ヤリス」や「アクア」、それに「マツダ2」と同格のサイズだ。

そこにあって、このセグメントではどんな内装が、デザイナーとして理想的だったのか。

「なるべく内装には、いくつもの色を入れたい、と思いました。セグメントがひとつ上になると落ち着いた雰囲気も大事になってきますが、Bセグメントの内装は、使う色が多くてもいいのではと」

C3 HYBRIDはこれまで以上に身近になったシトロエンといえるだろう(写真:Stellantisジャパン)

それで、「なるべく多くの人にC3 HYBRIDを選んでいただきたい」と柳沢氏はつけ加える。

「楽しい」が最も大事

C3 HYBRIDの内装には“遊び”も多い。

助手席前のグラブボックスを開けると、リッド裏面に「11CV」「Hトラック」「2CV」「メアリ」それに現行「アミ」と、エポックメーキングなシトロエン車のイラストが入っている。

リアウィンドウに目をこらすと、そこにはエッフェル塔などパリの町並みの風景がある、という具合。

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コストコンシャスなマーケット向けのプロダクトでも、ここまでやってしまう。シトロエンが、デザインの力を信じているということか。そこを評価したい。

クルマは日常をともにする道具である一方、それと同じくらい趣味性も大事。やっぱり乗っていて楽しくなるのが一番よいのだ。

【写真】シトロエン「C3 HYBRID」フランスのエスプリ効いた内外装(21枚)
小川 フミオ モータージャーナリスト

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おがわ ふみお / Fumio Ogawa

慶應義塾大学文学部卒。複数の自動車誌やグルメ誌の編集長を歴任。そのあとフリーランスとして、クルマ、グルメ、デザイン、ホテルなどライフスタイル全般を手がける。寄稿媒体は週刊誌や月刊誌などの雑誌と新聞社やライフスタイル誌のウェブサイト中心。

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