日本人デザイナー柳沢知恵氏がカラー&マテリアルを手掛けたシトロエン「C3 HYBRID」がオシャレかつ楽しさでいっぱいだった
ヘリテージ(過去のモデルとのつながりを示唆)という点ではもうひとつ。今回のC3 HYBRIDに採用された車体色「ブルー・モンテカルロ」は「1960年代の2CVやDSで採用された色のイメージ」と柳沢氏。
「C3 HYBRIDをメインストリームのクルマとして、2CVやDSと同じように愛してもらいたいという思いを込めた色です」
インテリアデザインにも、見るべきものがある。水平基調のダッシュボードには、造型だけでなく、ソフトな感触の素材も採用。機能にとどまらず、乗員の感覚を刺激する。
四角いイメージを取り入れたステアリングホイールと、センターボスの大きなロゴは、ドライビングの楽しさをうったえかけてくるようだ。
ここが、シトロエンの本領発揮だと感じられる。
新しい中に感じるシトロエンらしさ
ドアを開けてまず目に飛び込んでくるのは、シート。複数の素材、異なる色、部位によってちがう表面形状、と処理が凝っている。ここは柳沢氏の担当だ。
乗る人の目に触れて、そして手で触れられるところ。そこをどう作りこむかが、クルマではなにより重要だと柳沢氏はいう。
「シート背面に四角いエンボス(凹凸)クッションを作りました。頭にあったのは、昔のシトロエンCXのシートです。私たちは当初、このエンボスを15mmにしたかったんです。でも試作してみると、それではファブリックが“つれて”しまう。そこで10mmに抑えました」
とはいえ、ここは通常2mm程度。そこを10mmもの立体的な造型にしたのだから、その努力に対して、柳沢氏が得意げな表情を浮かべるのにも納得する。
上級グレードの「C3 HYBRID MAX」のシートでは、ショルダー部分は色の切り返しをつけて、肩はライトグレーのファブリック、その下と座面はエンボス加工された人工皮革の組み合わせ。
先にも触れたエンボス部分は、真四角でなく角丸にして、肌が触れたときの感触をよくしたのも柳沢氏のこだわりだ。



















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