「高市トレード2.0」が本格スタート、今週はいよいよ「日経平均株価5万円相場」が走り出す

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いよいよ日米首脳会談へ。就任早々、東京でアメリカの大統領と首脳会談ができる高市首相にはツキもあるかもしれない(写真:ブルームバーグ)

まずは直近の米国株から振り返ろう。先週末(10月24日)は米国株の主要3指数(S&P500種指数、ナスダック総合指数、NYダウ工業株30週平均)がそろって最高値を更新したが、主な理由は以下の3点だ。

「米国株主要3指数最高値更新」の裏にあるもの

1. 9月のCPI(消費者物価指数)が市場予想を下回ったため、FRB(連邦準備制度理事会)が28~29日のFOMC(連邦公開市場委員会)で利下げに踏み切る可能性が高まり、長期金利が低下した。

2. S&P500種指数構成企業のうち、決算を発表した企業の約85%以上が予想を上回り、特にテクノロジー企業の好決算が市場を牽引した。

3ドナルド・ トランプ大統領と中国習近平主席との直接会談の可能性が高まり、米中貿易戦争激化懸念が緩和された。

と、このように明確に示される3つの理由だが、何か一味足りない。こんなわかりやすい理由で、重厚な米国株がいとも簡単にそろって史上最高値を更新するだろうか。

思えば、米国株で勝つ法則は「TACOトレードの上手な運用」だった。「TACO」とは周知のごとく「Trump Always Chickens Out」の頭文字を取った造語で、英フィナンシャル・タイムズのコラムニスト、ロバート・アームストロング氏が提唱したトランプ大統領の政策と株価の関連を表す。

トランプ大統領は中国などに対して高関税を警告し、市場が一時的に下落すると、発言を軟化させるというパターンが繰り返されたため、投資家はこのパターンを読み、市場が下落したタイミングで買い、反発時に利益を得るというトレード法がTACOトレードと言われた。

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