「俺たちの大臣」「国民を片っ端からブロック」 一般にはマイナー?な初入閣の小野田紀美大臣(42歳)が《SNSではすでに大人気》のワケ

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今回、小野田氏は経済安保相や外国人政策担当相に加え、クールジャパン戦略担当大臣も兼務しているが、そのジャンルでは永田町で有数の人材と言えるだろう。こうした側面も、ネットユーザーに「俺たちの代表」だと思わせているのだろう。

小野田紀美
瞬発力があり軽やかな投稿は人気を呼んでいるが……(写真:小野田紀美公式Xより)

懸念される「ブロック癖」

さてここまで、小野田氏がなぜ、SNS人気が高いかを説明してきたが、その一方で、セルフブランディングが得意だと、そのぶん「自らがコントロールできない発言」への姿勢がおろそかになる可能性があることも忘れてはならない。

実際、就任直後のぶら下がり会見で、“取材拒否“をしたと話題になっている。10月21日の任命直後に「大丈夫でーす。すみませんNGで。ちょっと時間がなくて、すぐに明日の準備をしなくてはいけないので」と答えたことが問題視されているのだ。

自分からは積極的に発信するが、聞かれた内容には向き合わないとなれば、どれだけSNS人気が高くても、その“発信力”には疑問符が付く。

小野田氏とは政治思想は正反対と目されるが、かつて記者会見で「次の質問どうぞ」を連発した河野太郎氏のように、その姿勢が問題視される危険性は否定できない。河野氏もそうだったが、小野田氏もXのブロック機能を多用していることから批判が集まっている。

「発信が得意」なことと、「国民のあらゆる意見を聞く」ことは別問題だ。両者のバランス感覚があってこそ、「SNS時代の政治家像」が示せるのではないだろうか。

城戸 譲 ネットメディア研究家・コラムニスト・炎上ウォッチャー

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きど・ゆずる / Yuzuru Kido

1988年、東京都杉並区生まれ。日本大学法学部新聞学科を卒業後、ジェイ・キャストへ新卒入社。地域情報サイト「Jタウンネット」編集長、総合ニュースサイト「J-CASTニュース」副編集長などを経て、2022年秋に独立。現在は東洋経済オンラインのほか、ねとらぼ、ダイヤモンド・オンライン等でコラム、取材記事を執筆。炎上ウォッチャーとして「週刊プレイボーイ」や「週刊SPA!」でコメント。その他、ABEMA「ABEMA Prime」「ABEMA的ニュースショー」などネット番組、TOKYO FM/JFN「ONE MORNING」水曜レギュラー(2019.5-2020.3)、bayfm「POWER BAY MORNING」などラジオ番組にも出演。政治経済からエンタメ、炎上ネタまで、幅広くネットウォッチしている。
X(旧ツイッター):@zurukid
公式サイト:https://zuru.org/

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