例えば昇進。これまでの制度は「階層昇進」であり「年次」が関係していたため、一定の年次以上でなければ昇進できなかった。しかし中途キャリア採用で入社した人材は、たとえ能力があっても在籍期間が短いため昇進できず、不利な扱いを受けることになる。そうした不満が現場からも上がっていたのだ。
そのため従来のような、課長、グループ長、副部長、部長、役員とポストが上がるにつれて給与も上がる仕組みも残しつつ、自身の専門性で勝負していく人たちも同等に評価するようにしたわけだ。
マネジメント層としてポストに就き、組織運営をしたいと望む人は非常に多い一方で、専門性の高い業務を純粋にプレイヤーとしてやりたいという人、あるいはそもそもマネジメント層には就きたくないという人もいる。そうした人たちについてもマネジメント層と同じレベルで処遇する。
一人ひとりが活躍できる「舞台」を作る
――今回の制度変更では、専門人材に関する制度の整備が重要だったわけですね。



















無料会員登録はこちら
ログインはこちら