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メガバンクが進める"脱年功"の衝撃。実力で「出世」と「昇給」を勝ち取る時代に突入

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そのため、たとえ最上位の職階に昇格しても、異動や係替えによってMG6以上のポストに就けなければ管理監督者にはなれず、昇給も勝ち取れない。MGは下がることもあるため、昇進しても安泰ではない。「ハイグレードのいすに座り続けないと給与がダウンしてしまう」(前出幹部)というわけだ。

さらに新制度では、職系やエリアタイプ(転勤の有無)が異なっていた人事コースを一本化し、昇格年次の目安も撤廃。55歳になると給与を一律で下げる専任行員制も廃止された。誰もがポストにひも付くMGで給与が決定する仕組みになり、「年次やかつての職系、プロパーや中途に関係なく、全員があらゆるポスト・役割に挑戦できるようになった」(みずほ銀行人事グループ)。

キャリアは勝ち取るもの

その結果、希望するポストを自ら勝ち取ろうとする動きが活発になっている。みずほ銀行を含むみずほグループでは、以前からあったポスト公募型の「ジョブ公募」に加えて、昨年10月にすべての職務・ポストを対象に自ら選考を申し込める「ジョブチャレンジ」を開始。すると応募者数は23年度の1202人から、24年度は1772人へと1.5倍に増加。とりわけ40代以上が、251人から519人へと2.1倍に増えた。

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