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「いつかは支店長」が幻に。メガバンクが進める人事制度改革で行員が抱える困惑と葛藤

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ところがだ。ここにきてメガバンク各社は態度を一転。これまで実施してきた出向のあっせんを大幅に絞り込むなど、あえて出向しづらいような制度変更を進めている。これまでとは百八十度違う施策に、男性は「なぜ急に態度を翻したのか」と戸惑っている。

メガバンクを突き動かしている最大の要因は「人手不足」だ。下図をご覧いただきたい。これはメガバンクを取り巻く昨今の外部環境をまとめたものだ。

24年3月、日本銀行はマイナス金利政策の解除に踏み切った。これにより、ゼロ金利政策が解除された06年を除き下がり続けてきた貸出金利が、ようやく上昇し始めている(①)。待ちに待った追い風で、メガバンク各社は過去最高益を更新中だ(②)。

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