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「高市首相が進むべき道は"小泉構造改革2.0"だ」「日本維新の会が求める改革をテコにして、自民党自身が変わるきっかけをつかむことになる」

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今回、草の根の党員票の多くを獲得したことで議員票の流れを変えたという点で、かつての小泉純一郎政権(2001-06年)の登場時に似ている。あの時は金融や不動産、建設業界などとの関係で当時の「古い自民党」の支持基盤から脱皮する必要があり、それを「自民党をぶっ壊す」と表現。このスローガンに一般党員が呼応した。

2003年5月、国会で答弁する小泉純一郎首相。右は塩川正十郎財務相(撮影:高橋孫一郎)

小泉政権もどちらかというと「タカ派」「強硬派」のイメージで登場したが、改革についても「強硬派」だから前に進んだ。公明党が抜けて維新との連立になったことで、改革強硬派路線への追い風は強まるはずだ。

人手不足・インフレの今なら「小泉改革」をできる

ーー確かに、維新は小泉構造改革路線を彷彿させるところがあります。

両党の連立合意書には、「租税特別措置および高額補助金について総点検を行い、政策効果の低いものは廃止する。そのための事務を行う主体として政府効率化局(仮称)を設置する」との一文がある。完全な構造改革路線だ。

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