アップル株価が昨年12月以来の最高値を更新、最も低調だった4月には最大31%下落していたがその後は急回復して50%余り上昇した背景とは?

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
(写真:ブルームバーグ)

米アップルの株価が20日上昇し、過去最高値を更新した。ループ・キャピタルが投資判断を「ホールド」から「買い」に引き上げたことが材料視された。

株価は一時3.1%高の260.20ドルと、昨年12月以来の最高値更新となった。アップルは年初以降、S&P500種株価指数の主要構成銘柄の中で特に不振が目立ち、最も低調だった4月には最大31%下落していた。だがその後は急回復して50%余り上昇、9月下旬には年初来プラスに転じた。

買い換えサイクルが進行

「iPhone」最新シリーズの需要が予想を上回っている兆候が見られ、長らく待たれていた買い換えサイクルが進行しているとの期待が高まっている。調査会社カウンターポイントリサーチによると、「17」シリーズ発売から最初の10日間の販売は、米国と中国で「16」シリーズを14%上回った。

ループのアナリスト、アナンダ・バルア氏はリポートで、「現在アップルは、長らく待たれていた採用サイクルの初期段階にある」と指摘。「買い替えサイクルと新しいデザインサイクルによる需要喚起の組み合わせ」を反映していると付け加えた。同氏は目標株価も315ドルに上方修正。これはアナリスト予想の中でも最も強気な水準で、17日の終値から約25%の上値余地があることを示唆している。

次ページ前機種「16」の発売時にも買い換え需要を期待したが
関連記事
トピックボードAD
マーケットの人気記事