職種や立場や時期によって、猛烈に働かないといけないことは確かにあります。ワークライフバランスの本場の欧州でも、実は企業のトップなど一部の人たちはガッツリ働いていたりします。
ただ、日本の場合は、一部のトップの働き方とそれ以外の社員の働き方が連動しがちで、社会全体が長時間労働に陥ってしまったことが問題となりました。過剰な労働は体調不良や精神疾病などを生み、かえって企業にとってもマイナスとなるからです(ちなみに、本物の馬車馬も休憩や体調管理をしたほうが効率的に働けるそうです)。だからこそ働き方改革が進んでいて、そのタイミングだからこそ、高市新総裁の発言は賛否入り乱れる反応を呼んだのでしょう。
取材を通して見えた多様な家族の形
さて、本題に戻ってワンオペ育児についてですが、マンガに描いたように、私自身はフリーランスで産後1カ月半で復職したことや、夫が海外出張も多い多忙な仕事だったことで、ワンオペ育児から産後クライシスというコースをたどった経験があります。

だからこそ、多様な家族に取材するこの連載がスタートしたのですが、取材するうちに、ワンオペ育児とひとことで言っても、人によってはモヤモヤがないこともあるということがわかりました。また「いるのにワンオペ」で苦しんだけど離婚して「シングルワンオペ」になって楽になった!という声もしばしば聞きます。
そんなことも含め、この連載をまとめた書籍化の第2弾『ワンオペ育児モヤモヤ脱出ガイド~「つかれない家族」になる31のヒント』(講談社)では、ワンオペ育児のモヤモヤの正体を深掘りし、「不本意なワンオペ育児」の解決につながるヒントをまとめています。
ワンオペ育児でモヤモヤしている人はもちろん、仕事を頑張らないといけない立場や時期にパートナーと揉めがちになっている人の参考にもなる情報、また男性だからこそできる時短などの情報も入っています。よかったら読んでいただけると嬉しいです。
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