医薬品ネット販売規制裁判の控訴審勝訴は、当然の結果だと思います--後藤玄利・ケンコーコム社長(第5回・最終回)

今回の判決で、お客様に再び医薬品をお届けできることになりました。1日も早くこの異常な状態に終止符を打ち、医薬品通販の再開ができるよう取り組んでいきたいと思います。

--この規制の裏側をどうご覧になっていますか。

それぞれに思惑はあったかと思いますが、薬剤師会とチェーンドラックストア協会の間で合致した思惑がとりあえず“当面はネット販売をさせないこと”だったのではないでしょうか。排除したかったのでしょう。

--今回の裁判で、勝算はあったのでしょうか。

弁護士いわく、日本の司法制度からすると行政訴訟で国を負かすのはどんなに理論武装していも相当ハードルが高いとのこと。特に最高裁で国を負かすということは裁判官のキャリアにリスクを抱えることになるので、原告側が勝ち取ることは難しいと聞きました。

しかし、今回の件はあまりにも国がおかしいので、良識ある裁判官であれば勝てるとも聞いていました。判決を聞いて安堵しています。司法の良識に感謝しています。厚労省には、今回の厳正な判決を尊重し、上告しないでいただきたいと切に望んでいます。

--最後に、若い人へメッセージをお願いします。

国が借金をこれだけしているということは、トータルでいうと何らかの形で今までの日本人は国に頼って生きてきたわけです。そこのスキームが今後どこかでガラッと変わってしまうと、そこから先はむしろ国が国民に頼る時代がきます。

10年後、日本はグローバルのポジショニングをどうとっているのでしょうか。少なくとも語学力にしろ、ネットワークにしろ、国に頼らずに生きていける力がないといけません。

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