中国政府の2020年の国家目標は、2030年までに中国のエネルギー消費に占める非化石エネルギーの比率を約25%に引き上げること、風力発電および太陽光発電の設備容量を12億kW以上に拡大すること、森林蓄積量を2005年比で60億立方メートル増加させることなどを盛り込んでいた。

これらの目標達成に向けた進捗は順調だ。なかでも風力・太陽光発電の設備容量は、2020年時点の5億3000万kWから2025年7月までに16億8000万kWに拡大しており、目標を6年前倒しで達成済みだ。
対象範囲を戦略的に拡大
財新記者の取材に応じた中国の専門家によれば、今回の新目標の特徴は、その対象範囲を戦略的に広げたことにある。

「2020年の国家目標は(石油、ガス、電力などの)エネルギー業界に重点を置いていたが、新目標は全産業を包括している。さらに、排出削減の対象もCO2から(メタンなどを含む)すべての温室効果ガスに拡大された。これらは過去にない挑戦であり、目標達成は決して容易ではない」
この専門家はそう述べ、新目標は中国の気候変動対策により高いレベルの要求を突きつけるという見方を示した。
(財新記者:趙煊)
※原文の配信は9月25日
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