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森保一氏と栗山英樹氏が「いい人」なのに勝てる理由 岡田 武史 ×工藤 勇一が語る新しい時代のリーダー像

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  • 岡田 武史 元サッカー日本代表監督、株式会社今治.夢スポーツ代表取締役会長、学校法人 今治明徳学園学園長
  • 工藤 勇一 元横浜創英中学・高等学校校長

INDEX

過去のロールモデルが通用しない時代になっている今、リーダーに求められるのは従来のトップダウン型・ボトムアップ型を超え、仲間と共に並走しながら進む新しいリーダーシップの形――「キャプテンシップ」です。
これを提唱するのが、サッカー日本代表監督として数々の偉業を成し遂げ、現在愛媛・今治の地で新しい「教育×地方創生」の形に挑戦する岡田武史氏と、岡田氏と共に教育現場の最前線でリーダー教育に努める工藤勇一氏です。
2人の経験と試行錯誤を通じて到達した「不確実な時代に求められるリーダー像」について語り合った『THE CAPTAINSHIP(ザ・キャプテンシップ)』を一部抜粋し再構成のうえ、お届けします。今回は、森保一氏や栗山英樹氏らを例に新しい時代のリーダー像について対談しました。

「俺について来い」の時代の終わり

岡田:2022年のカタールW杯で、日本代表はサッカーの強豪国であるドイツ、スペインに勝利し、参加国中9位に躍進しました。勝因は、選手たちが見せた主体性あるプレーと、それを最大限に引き出した森保監督のキャプテンシップだったと思います。

森保監督は、2018年に代表監督に就任してからずっと「我」を全面に出さず、選手たちに戦術を押しつけることをしなかった。まず彼らの主体性を引き出すことに専念していたわけです。

その姿勢にメディアやファンが物足りなさを感じて批判する場面もありましたが、結果として大舞台で一人ひとりが勝つために自ら考え、動き、チームとして連動して戦うことができていた。

例えば、レギュラーメンバーの堂安律選手や久保建英選手が周囲の選手とあうんの呼吸を感じさせるポジショニングで相手の左サイドを攻略していたシーンなどは、選手たちが試合の状況に応じて自分たちで臨機応変にプレースタイルを変えていることが見て取れました。

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【「ジャイアントキリング」を実現できた理由】

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