SNSでは「どんだけポンコツなん?」と怒り心頭、新サービス《NHK ONE》がスタート当日に生み出した阿鼻叫喚の"意外すぎる顛末"
「どーも、NHK」のXは、不具合を伝えて謝罪する内容を投稿し、その最後に「なお基本的なサービスは登録がなくてもご利用頂けます」と添えていた。しかし、この文言ではストレートに伝わらない。
そもそも、NHKのインターネット配信の必須業務化のために放送法が改正されたのに、登録せずに利用できる状況は問題ないのだろうか。日本民間放送連盟(民放連)や日本新聞協会は、ネット配信を放送と同様に必須業務化することは民業圧迫になりかねないと、強く警戒してきた。
これまでの「NHKプラス」は受信料支払い者だけがハガキを送って登録できるものだった。だからこそ、新しい放送法のもとで「NHK ONE」に移行したら、「登録」が必須になるのだろうと受け止めていた。登録せずに利用できるなら、これまでより緩くなったとさえいえる。民放連が激怒しかねないのではないか。
これは緊急措置か、もともとの仕様か
前述の「NHK ONE」のサイトにはニュース記事も含まれる。これまでNHKのテキストニュースは受信料支払いの有無と関係なく読めたが、「NHK ONE」になったらログインが必要になるのだろうと思っていた。新聞協会がファイアウォールの設置を強く求めるなど、大モメにモメたからだ。
だが、なぜかニュース記事は読み放題。ひょっとしたらログインすれば読める記事が増えるのかもしれないが、ざっと見た感じではニュースサイトとして十分機能している。これを見たら、新聞業界は怒り心頭、猛抗議するのではないか。

ただ、こうした“内輪”の話をなしにしたら、一般ユーザーにとってはまったくもっていいことだ。これまでは受信契約者だけが利用できた「NHKプラス」が、誰でも使えるようになった。テキストニュースが閉鎖されることもなかった。
そうすると、律儀な人は「受信料を払ってない人が使えるとは何事か!」と怒るかもしれない。ただ、これは登録トラブルが起きたことに対応した緊急措置の可能性もある。それならそれで、困っている人が大勢いる非常事態に対応した、いい措置だといえる。
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