690kgの「アルト」をさらに100kg軽くする!「小・少・軽・短・美」追求するスズキ最新の技術戦略

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スズキは、高齢化や公共交通機関やドライバー不足という日本の社会問題から、新興国での交通渋滞や事故増加という社会課題に対しても、真摯に解決策を模索している。

スズキでは「生活に密着したインフラモビリティ」をうたう(10年先を見据えた技術戦略2025資料より)

「私たち自動車メーカーだからこそできる、自動車メーカーの技術者である私たちだからこそ、解決していかねばならないことだと考えています。今一度、原点に返って、クルマが持つ本質的な機能を見つめなおし、それを実現するクルマづくりを考えよう。クルマの本質的な価値を極大化してお客様に届けよう」

スズキ取締役副社長技術統括の加藤勝弘氏は、そう語る。具体的に「本質的な価値」の極大には、6つの視点で取り組むという。

■Easy to buy:ちょうどいい機能とちょうどいい価格を実現する
■Easy & Safety drive:操作がわかりやすく、安全なドライブを実現する
■Waku Waku drive:楽しさを実現する
■High value:価格以上の価値を実現する
■新モビリティ:自動搬送や公共交通の利便性を高める
■サステナブルユース:人生に寄り添う

安く、安全でわかりやすく、そして楽しい。新しい交通やサービスまでも用意するという、なんとも欲張りな目標ともいえるだろう。

楽しさや安全を諦めない姿勢

個人的な見解ではあるが、スズキは庶民のための自動車メーカーだといえる。今回の説明会では、「安さ」にこだわる姿勢や考えを見ることができた。

しかも、ただ安いのではなく、価格以上のバリューや運転する楽しさ、そして安全を決して諦めていないという点が強く強調されていた。

安さというベースに、楽しさや安全という価値を積み上げていくことができる。それがスズキの強みであり魅力だといえるだろう。そんなことが感じられる説明会であった。

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鈴木 ケンイチ モータージャーナリスト 

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すずき けんいち / Kenichi Suzuki

1966年生まれ。茨城県出身。國學院大学経済学部卒業後、雑誌編集者を経て独立。レース経験あり。年間3~4回の海外モーターショー取材を実施。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。

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