アンダーアーマー、急成長を支える"情熱" 新興ブランドが巨人を口説き落とせた理由

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特にトレーニング施設では、ラグビー日本代表の山田章仁、米大リーグ・レンジャーズのダルビッシュ有など、トップアスリートが汗を流す。安田も毎朝、この施設で体を鍛えるのが日課となっている。

5年後には、国内売上高で大手と肩を並べる

アンダーアーマーの原宿店。すべての店舗に安田の目が光る

2016年5月には、福島で自社の物流センターを稼働させる。まだ計画段階だが、近隣にサッカーチームや商業施設を作り、地域経済の振興も視野に入れる。

安田は5年後の2020年に、売上高1000億円の達成を目標に掲げる。そうれば、2014年度の国内売上高で比べれば、ミズノ、アシックスの規模にほぼ並び、約2000億円のアディダスや約1600億円のナイキとの差も縮まる(いすれも数字はユーロモニター調べ)。

ただ、日本のスポーツウエア市場はすでに成熟している。安田の”メッセージ”は成熟した日本の消費者の心を掴むことができるのか。容易な道ではないことは確かだ。

=敬称略=

常盤 有未 東洋経済 記者

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ときわ ゆうみ / Yuumi Tokiwa

これまでに自動車タイヤ・部品、トラック、輸入車、楽器、スポーツ・アウトドア、コンビニ、外食、通販、美容家電業界を担当。

現在は『週刊東洋経済』編集部で特集の企画・編集を担当するとともに教育業界などを取材。週刊東洋経済臨時増刊『本当に強い大学』編集長。趣味はサッカー、ラーメン研究。休日はダンスフィットネス、フットサルにいそしむ。

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