
2017年改訂の学習指導要領から、「主体的・対話的で深い学び」いわゆるアクティブラーニング型の学びが導入され、初等中等教育では総合的な学習の時間などで探究学習が進められている。こうしたカリキュラムで学んだ子たちが、すでに大学にも入ってきているが、今も大学は講義型授業が多いという印象を持つ人が多いのではないか。香川大学では、2014年と早くからアクティブラーニング型の授業に注力していて成果が出ている。教育ジャーナリストの中曽根陽子氏が取材した。
今年6月に公表された日本経済新聞社と日経HRの「企業の人事に聞いた卒業生が活躍している大学調査」※で、香川大学は「大学卒業生活躍ランキング」で中国四国地方1位、全国でも22位(東大は20位)と高評価を得ました。
入学時偏差値は平均50前後と決して高くはないが、企業採用担当者から採ってよかった大学としての評価が高い。つまり、入ってから伸びるお得な大学と言えるでしょう。

中曽根陽子(なかそね・ようこ)
教育ジャーナリスト/マザークエスト代表
小学館を出産で退職後、女性のネットワークを生かした編集企画会社を発足。「お母さんと子どもたちの笑顔のために」をコンセプトに数多くの書籍をプロデュース。その後、数少ないお母さん目線に立つ教育ジャーナリストとして紙媒体からWebまで幅広く執筆。海外の教育視察も行い、偏差値主義の教育からクリエーティブな力を育てる探究型の学びへのシフトを提唱。「子育ては人材育成のプロジェクト」であり、そのキーマンであるお母さんが幸せな子育てを探究する学びの場「マザークエスト」も運営している。著書に『1歩先いく中学受験 成功したいなら「失敗力」を育てなさい』(晶文社)、『子どもがバケる学校を探せ! 中学校選びの新基準』(ダイヤモンド社)、『成功する子は「やりたいこと」を見つけている 子どもの「探究力」の育て方』(青春出版社)などがある
(写真:中曽根氏提供)
教育ジャーナリスト/マザークエスト代表
小学館を出産で退職後、女性のネットワークを生かした編集企画会社を発足。「お母さんと子どもたちの笑顔のために」をコンセプトに数多くの書籍をプロデュース。その後、数少ないお母さん目線に立つ教育ジャーナリストとして紙媒体からWebまで幅広く執筆。海外の教育視察も行い、偏差値主義の教育からクリエーティブな力を育てる探究型の学びへのシフトを提唱。「子育ては人材育成のプロジェクト」であり、そのキーマンであるお母さんが幸せな子育てを探究する学びの場「マザークエスト」も運営している。著書に『1歩先いく中学受験 成功したいなら「失敗力」を育てなさい』(晶文社)、『子どもがバケる学校を探せ! 中学校選びの新基準』(ダイヤモンド社)、『成功する子は「やりたいこと」を見つけている 子どもの「探究力」の育て方』(青春出版社)などがある
(写真:中曽根氏提供)
その秘密を、大学教育改革の旗振り役として「アクティブラーニング」を推進してきた香川大学 経済学部教授で大学教育基盤センター長(2025年10月1日就任予定)の岡田徹太郎氏に聞きました。
※調査期間:2025年2月28日(金)~4月11日(金)、調査対象:2025年2月現在の全上場企業(新興市場含む、外国会社は除く)と一部有力未上場企業5208社(695社が回答、回答率13.3%)、評価方法:卒業生が職場で活躍している大学を人事担当者に尋ねるもの。各大学の卒業生について、「行動力」「コミュニケーション能力」「知力・思考力」「成長力」の4つの分野で評価
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